この写真と上記のリンク先を見て頂ければこれがバイク用のベルトドライブシステムである事はご理解頂けると思います。
元来、gates社は工業用のベルトを作るアメリカの会社です。先日弊社のハイエースを車検に出した際に交換したタイミングベルトもgates社製の物でした。
今回これが私の手元にある理由はこのシステム専用に作られているチェーンリングとコグがドイツのNicolaiで作られており、現在多くのHTフレームでこのシステムを使用出来るように作られている事もあり是非乗ってみたかったというのが最大の理由です。
日本人でこれに乗った事がある人はまだあまりいないかと思うのですが、入手したわずかな情報によると①チェーンのようにオイルをさす等のメンテナンスが不要、②チェーンと比較しベルトが微妙に伸びる為に登坂時に無造作にペダルを踏み込んでもまるでトラクションコントロールが掛かっているかのようにタイヤがグリップする、③同様の理由からHTフレームでもソフトテールのような乗り心地を味わえる。
もしこれらが本当であれば夢のようなシステムです。
もちろんNicolaiのバイクにも装着可能なモデルがありますので、今回はArgon AMというフレームでデモバイクを作り是非テストをしてみたいと思います。
今回試しに取ってみたこのチェーンリングとコグの造形にはビックリさせられました。
ベルトの内側には中心に溝が切ってあります |
4アーム用のチェーンリング アルミを切削して作ってあります もちろん他のサイズもあり |
クロモリを切削したリアコグ 今回は通常のフリーボディー用 他にもShimano Alfine用などの内装ハブ用のコグもあり |
しかし驚いたのはここから先。
ベルトの溝にピッタリ合わせベルトが外れないように コグ、チェーンリングともにその部分が細い板状に出ています |
これらをテンションが張るようにエンドを引っ張る事でベルトのズレ、外れがなくなります。
このシステムの数少ない問題点はベルトがチェーンのように切れませんのでフレームのシートステイにベルトを通す為の加工が施された専用フレームが必要である事です。
(上記のNicolaiのフレーム画像のシートステイとエンドの結合部をご覧下さい)
個人的にはとても気になるこのシステムですがどうなんでしょうか。
例えばこれが日本で入手できたら国内のビルダーさんも興味を示されますでしょうか??
まずは組んで試してみましょう。
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